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LSVT-BIG
LSVT-BIG
パーキンソン病に特化したリハビリプログラム
LSVT-BIGは、パーキンソン病やその他の神経疾患に苦しむ患者さんのために開発された、運動療法 の一種です。パーキンソン病は、脳内のドーパミン生成細胞の減少により発生し、動作の遅れや震 え、筋肉の硬直、バランスの問題などの症状を引き起こします。これらの症状は日常生活に大きな影 響を与え、患者さんのQOL(生活の質)を低下させます。LSVT-BIGは、このようなパーキンソン病 患者さんの運動能力を改善し、より自立した生活を送ることを目指すプログラムです。
パーキンソン病のリハビリについて小川副院長が解説
パーキンソン病とドーパミンの関係性について小川副院長が解説
LSVT-BIGの特徴
LSVT-BIGの最大の特徴は、大きくて誇張された動作を行うことに重点を置いている点です。通常の動作よりも大きく、力強く動くことで、脳の可塑性を利用し、より効果的な運動学習を促進します。
このアプローチにより、日常生活での動作が自然に大きくなり、パーキンソン病による動作の制限を軽減します。
さらに、LSVT-BIGは個別にカスタマイズされたプログラムであり、患者さん一人ひとりの症状やニーズに合わせたトレーニングを提供します。これは、リハビリテーションの効果を最大化するために重要です。
プログラムの内容
LSVT-BIGプログラムは、認定を受けた専門のセラピストによって実施され、以下のような内容を含みます。
評価と目標設定:初回のセッションでは、患者さんの現状を評価し、具体的な目標を設定します。
集中トレーニング:1回60分、週4回連続、4週間にわたって実施します。
大きな動作練習:大きくて力強い動作を繰り返し練習し、脳に新しい動作パターンを定着させます。
日常生活動作の改善:日常生活での動作を具体的に改善するための練習を行います。例えば、椅子から立ち上がる、歩く、物を持ち上げるなどの動作です。
自己トレーニング:セラピストの指導のもと、患者さんが自宅でも続けられるトレーニング方法を学びます。
LSVT-BIGによって期待される効果
LSVT-BIGプログラムに取り組むことで、以下のような効果が期待されます
動作の改善:大きな動作の練習により、歩行やバランス、姿勢の改善が見込まれます。
筋力の向上:力強い動作を行うことで、全身の筋力が向上します。
日常生活の自立度向上:動作の改善により、日常生活動作がスムーズになり、自立度が高まります。
QOLの向上:運動能力の改善により、患者さんの生活の質が向上し、精神的な健康も促進されます。
下関リハビリテーション病院では、LSVT-BIGプログラムを通じて、パーキンソン病患者さんがより豊かで自立した生活を送れるようサポートしています。興味のある方は、ぜひ当院までお問い合わせください。
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