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ドライブシミュレーター「SIDS」

坂道の多い下関で運転再開を目指す

下関リハビリテーション病院では、ドライブシミュレーター「SIDS」(Simple Driving Simulator)を導入しております。病気や交通事故などの要因により、高次脳機能障害を発生した運転免許保有者の運転再開可否の診断を支援するための検査システムです。

高次脳機能障害による運転への影響

  • 運転中に行なう必要がある、様々な安全確認が出来なくなる。特に複数の確認を同時に行うことが難しくなる。
  • 左右の内片方の状況を認識できなくなる。センターラインを超えたり、歩道に乗り上げたりする。また、横を走っているバイクや自転車に気づかない。
  • 記憶力が低下し、どこに行こうとしていたのかを忘れてしまう。
  • 物事を筋道立てて進めることが難しくなり、運転計画が立てられなくなる。
  • 運転中イライラして車間距離を詰めたり、無理な追越しをしたりする様になる。

SIDSの検査内容

SIDSはノートパソコン、ディスプレイ、ハンドル・ペダル、ソフトウェアで構成され、その内容は認知反応検査、タイミング検査、走行検査、注意配分検査の4つの検査からなります。検査は画面の指示に従い操作を行うことで実施が可能です。

認知反応検査

画面上に表示される信号に対応した操作を行う検査。

タイミング検査

画面上でビルに隠れた車がビルの後ろを通り過ぎる時間を推定する検査。

走行検査

画面上のコースを、安全な車間距離を保ちながら前の車を追いかけて進む検査。

注意配分検査

ハンドルで決められた操作を行いながら、画面上に表示される信号に対応した操作を行う検査。
各項目について、検査の結果が基準の範囲に入っているかを判定し、被験者の運転の可否の判定を行います。

SIDSによって期待される効果

運転技能の向上

SIDSで訓練することで運転能力を総合的に向上させることができます。

自信の回復

安全な環境で運転訓練を行うことで、患者さんの運転に対する自信を回復させることができます。

自立生活の支援

運転技能の向上により、日常生活での移動手段としての自動車の利用が可能となり、患者さんの自立生活を支援します。
下関リハビリテーション病院では、ドライブシミュレーター「SIDS」を通じて、患者さんが安全かつ自信を持って運転できるようサポートしています。興味のある方は、ぜひ当院までお問い合わせください。

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