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mediVR KAGURA

最新鋭のVRリハビリ機器

mediVRカグラはソフトウェアとしてのカグラシステムを搭載したコンピューターと、高性能VR機器によって構成される医療機器です。患者さんは頭部にヘッドマウントディスプレイを装着し、両手にコントローラーを保持または固定した状態で座位でリーチング動作を行うことによってリハビリを実施します。

身体を見せない✕点推定x 多感覚生体フィードバック

mediVRカグラでは①VR空間の中に患者さんの身体を表示しません。VR空間には「コントローラー」と「目標となるオブジェクト」の2つだけが表示され、これらを重ね合わせる②「点推定」を行うことで、脳に身体動作のイメージを明確に生成させます。これにより一般的にアプローチが困難で あった深層筋の収縮を促すことが可能となりました。点推定には特に奥行き方向に関する空間座標の指定が重要となるため、mediVRカグラではVR空間内で目標オブジェクトは固定されているか、垂直方向にしか動きません。また、点推定に加えて③動作達成時のみに視覚、聴覚、触覚に刺激を与え る多感覚生体フィードバック機能を実装することで脳の学習を極めて効率的に行えるようにしています。このような機能を応用した治療を体性認知協調療法や、脳再プログラミング療法と呼んでいます。
下関リハビリテーション病院のmediVR KAGURA1
患者さんは座位でリーチング動作を行う(a)。ヘッドマウントディスプレイにはコントローラーおよび目標物が映し出されるが自身の体は見えない(b)。安静時(c)、通常リーチング動作時(d)、mediVR カグラ使用時(e)の腹部超音波検査画像。現実空間で行われるリーチング動作時に得られなかった腹横筋の収縮が、mediNVR カグラ使用時に得られていることが確認できます。

適応

mediVRカグラを用いた体性認知協調療法は、基礎疾患を問わず幅広い状態のリハビリに応用できる点が最大の特徴です。体性認知協調療法によって歩行機能、運動失調症状、痙縮、上肢機能、認知機能障害(高次脳機能障害や注意障害)、自閉症関連症状、嚥下構音機能、慢性疼痛、めまい症などの症状改善に効果を示すことが報告されています。mediVRカグラを用いた体性認知協調療法は原則として「座位か臥位」で施行し、必ず「左右交互」にリーチングを促します。歩行機能障害や片麻痺患者でのリハビリでも、「座位か団位」で「左右交互」が基本です。

基本機能 

mediVRカグラの操作画面では7つのパラメーター(距離、高さ、角度、大きさ、スピード、感度、間隔)を直感的に調整することが可能です。患者さんの様子を見ながら、負荷が最適となるようにリハビリを実施します。
下関リハビリテーション病院のmediVR KAGURA2
下関リハビリテーション病院のmediVR KAGURA3

応用可能疾患  

mediVRカグラではアフォーダンスの高い視覚情報を与えることで、高次脳機能障害例や重度認知症のある患者さん、重症心身障害児で見られる知的障害のあるお子様でも非言語的に動作を引き出すことが可能です。
下関リハビリテーション病院のmediVR KAGURA4

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