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オーラルフレイル

オーラルフレイルとは

「オーラルフレイル」とは、口(オーラル)の機能が衰え(フレイル)、日常生活に影響を及ぼす状 態を指します。加齢や病気によって口の筋力や機能が低下すると、食べ物を噛んだり飲み込む力が衰え、栄養が十分に摂取できなくなります。この状態を放置すると、全身の筋力低下や体力の低下につながり、要介護状態になるリスクが高まります。当院では、オーラルフレイルを防ぐための対策に取 り組んでいます。

オーラルフレイルの進行過程 

オーラルフレイルの主な流れは以下の通りです。
  1. 歯や舌の機能の低下:虫歯や歯周病などによって歯が弱くなり、舌の筋力も衰えることで、飲み込みに支障が生じます。
  2. 食事摂取量の減少:口の機能が低下することで食事が取りにくくなり、食事量が減少します。
  3. 栄養不足と筋力低下:食事量の減少により栄養不足が起こり、全身の筋力が低下します。
  4. 要介護状態のリスク増加:筋力低下が進行すると、日常生活に支障をきたし、最終的には要介護状態になる可能性があります。

オーラルフレイルの予防

口腔ケア

オーラルフレイルを防ぐには、歯や口の健康を保つための口腔ケアが重要です。虫歯や歯周病を予防するために、適切な歯磨きが欠かせません。ヘッドが小さい歯ブラシを使用することで、奥歯までしっかりとケアできるため、隅々までのケアが可能になります。特に虫歯ができやすい箇所(歯と歯茎の境目、隣り合った歯の間、奥歯の後ろ、前歯の裏側)に注意しながらブラッシングを行うことが大切です。

口腔ケア委員会の設置

当院では、患者様の口腔内が常に清潔で健康な状態を保てるよう、口腔ケア委員会を設置しています。
患者様への歯磨き指導や口腔ケアを実施し、オーラルフレイルの予防に取り組んでいます。

舌の筋力低下の原因と対策

舌の筋力低下の原因

舌の筋力低下は、加齢や脳卒中による麻痺、筋萎縮などが原因となります。口の筋力が衰えることで、食べ物を飲み込む力や発音に影響が出るため、日常生活に大きな支障が出ることがあります。

口腔体操による筋力維持

当院では、オーラルフレイルの予防策として、口腔体操を導入しています。
以下は実際に行っている口腔体操の一部です。上記の動画を参考にして一緒に行いましょう。

舌を前後に動かす

舌を前に出し、戻す運動を各10回行います。しっかりと唇より前に舌を出すことがポイントです。

舌を左右に動かす

口角に舌の先が当たるように左右に動かします。

舌を上唇につける

舌を上唇にしっかりと当てることで、筋力を鍛えます。

パタカラ体操

パタカラ体操は、発音を通じて舌や口周りの筋肉を鍛える体操です。
「パ」「タ」「カ」「ラ」の音を1秒間に4回以上の速度で繰り返すことが理想とされています。これにより、口周りの筋力が強化され、食事や会話がスムーズに行えるようになります。

オーラルフレイル対策の重要性

口腔ケア

オーラルフレイルは、口腔機能の低下が全身の健康に影響を及ぼす可能性があるため、早期の予防が重要です。健康で元気な体を維持し、食事を楽しむためにも、日常的な口腔ケアと口腔体操を習慣化することが大切です。当院では、口腔ケア委員会を中心に、患者様一人ひとりがオーラルフレイルを防ぎ、より充実した生活を送れるよう支援しています。

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